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動詞の活用
再帰動詞・再帰代名詞
「助動詞」

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動詞

主語による動作や状態を表す述語として、文には原則として動詞が存在します。機能面で分類すると、英語におけるbe動詞に相当する ser, estar、自動詞、他動詞、再帰動詞があり、全て、主語の人称と時制に従って活用します。

serestar

serestarは、どちらも英語のbe動詞と同様に、主語と形容詞などの補語の間に立って、「○○は××である」ということを表します。serestarは補語の扱いによって使い分けられます。国籍・職業などの属性や性格・性質といった、変わらないものにはser、時間によって変わりうる状態にはestarを用います。

  • Sou japonês.  (ser)  私は日本人です。
  • Ela é carioca. (ser)  彼女はカリオカ(リオデジャネイロ市出身者)です。
  • Somos irmãos. (ser) 我々は兄弟です。
  • Eles são estudantes. (ser) 彼らは学生です。
  • Estou resfriado.  (estar) 私は風邪をひいています。
  • Ela está zangada. (estar) 彼女は怒っています。
  • Estamos vivendo na mesma planeta.  (estar) 私たちは同じ星に住んでいます。
  • Eles estão estudando. (estar) 彼らは勉強しています。

補語が同じ単語でも、性質のことを言うのか、状態のことを言うのかの違いを、serestarの使い分けによって指定することができます。

  • O papel é branco. その紙は白い(ものだ)。(赤でも黒でもない、白い紙として作られたものであることを言う)
  • O papel está branco. その紙は(今のところ)白い(何も書かれていない)。(今後、汚れたり、何か書いたり塗ったりということはあるかもしれないが、今のところはまっさらであることを言う)

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自動詞と他動詞

自動詞は動作・状態がそれ自体で完結するもの、他動詞は動作の影響が目的語として表されるものに及ぶものと区別できます。この自動詞と他動詞という分類は、文中での意味・機能によるもので、自動詞・他動詞どちらにも使えるもの(共通の意味を持つもの・かけ離れた意味を持つもの)、どちらか一通りにしか使われないもの、それぞれ存在します。

  • A mãe chorou pelo filho perdido.  母親は息子を失ったことで泣いた(自動詞)。
  • Ele chorou os seus pecados.  彼は自分のおかした罪を後悔した(他動詞)。
  • Hoje acordei alegre.  今日、私は明るい気分で目を覚ました(自動詞)。
  • A música me acordou a saudade.  その曲は私の中に懐かしい気持ちを呼び起こした(他動詞)。

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基本構文

英語と同様に、主語・動詞・目的語・補語などが一定の語順で現れることで文が作られます。いずれの場合も主語が明確で動詞の活用形などから察しがつく場合、主語は通常、省略されます。

  1. SV(主語+自動詞) 
    • Eu vivo. Vivo.)  私は生きている。
    • Ele canta.  彼は歌う。
    • Nós nadamos. (Nadamos.)  我々は泳ぐ。
    • Elas correm.  彼女らは走る。
  2. SVC (主語+自動詞+補語)
    • Eu cantei alegre. (Cantei alegre.)  私は明るい気分で歌った。
    • Ele vive sonhando.  彼は夢見がちに生きている。
    • Nós voltaremos seguros.  (Voltaremos seguros.)  我々はきっと無事に戻ります。
    • Elas gritavam abaladas.  彼女らは動転した様子で叫んでいた。
  3.   SVOd(主語+他動詞+直接目的語)
    • Eu amo minha família. (Amo minha família.)  私は家族を愛している。
    • Ele concerta rádios.  彼はラジオを修理する。
    • Nós vendemos bebidas.  (Vendemos bebidas.)  我々は(アルコール)飲料を売る。
    • Elas preparavam feijoada.  彼女らはフェイジョアーダを用意していた。
  4. SVOC(主語+他動詞+直接目的語+補語)
    • Eu vi um homem cair.  (Vi um homem cair.)  私は一人の男性が落ちるのを見た。
    • Ele faz a gente sorrir.  彼はいつも私たちを微笑ませる。
    • Nós deixamos as roupas molhadas.  (Deixamos as roupas molhadas.)  我々は、服を濡れたまま放置した。
    • Elas querem todos corretos.  彼女らは全てが正しくないと気がすまない。

注) SVOO(主語+他動詞+間接目的語+直接目的語)は目的格人称代名詞を使用する場合を除き、成立しません(間接目的の部分を前置詞句で言います)。

「私はマリオにチョコレートをあげた」は、英語ならば、I gave Mario a chocolate.  と言えますが、ポルトガル語で "Eu dei Mario um chocolate." とは言えず、Eu dei um chocolate para Mario. となります。

「私は彼にチョコレートをあげた」と言うとき、英語で I gave him a chocolate. と言う場合は、間接目的格代名詞を使い、Eu dei-lhe um chocolate.  または、Eu lhe dei um chocolate. と言えます。

「私は彼にそれをあげた」と言うとき、英語では、I gave it to him. とSVO(+前置詞句)の構文になりますが、ポルトガル語では、Eu lho dei.  Eu dei-lho.  と、間接目的格人称代名詞と直接目的格人称代名詞が縮合したものを使うことができます(「目的格人称代名詞」を参照)。

否定文と疑問文

いずれの構文においても、否定文は、肯定文と同じ語順で、動詞(助動詞がある場合は助動詞)の直前に não を挿入することで作られます。

いずれの構文においても、疑問文は、肯定文・否定文と同じ語順で、文末に "" を追加することで作られます。ポルトガルではしり上がりの調子で、ブラジルでは最後の単語のアクセントを強調して念を押すように、発音されます。

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HAVERTER

色々な動詞が色々な意味をもっているものですが、haverterは独特の機能を担いつつ、お互いに似て非なる存在ですので、ここで別項を設けて、紹介しておきます。

  1. 「持つ」

    一見して、英語のhaveに似ているhaverですが、SVOで「SOを持つ」と言うのは、主にterの役目です。haverは文語的表現以外にはめったに用いられません。

    • Tenho 20 mil ienes.  私は2万円持っています。
    • Você tem caneta?  ペンを持ってますか?

     

  2. 「ある・いる」

    「持つ」の延長で、「SにはOがある(いる)」と言うこともできます。これも、terが原則でhaverはほとんど用いません。

    • Tenho dois irmãos.  私には2人の兄(弟)がいます。
    • Você tem filhos?  お子さんはいますか?

     

  3. 非人称的な「ある・いる」

英語でいうThere is / There areのように「ある・いる」を言うこともできます。本来はhaverのみの用法ですが、ブラジルではhaverの使用を避け、同じ位置にterを使うことが一般的です。時制を反映した活用をしますが、3人称単数だけが使われます。

  • Há quatro pessoas na minha família.  ウチは4人家族です(ポ)。
    • A minha família tem quatro pessoas.  同(ポ、2の用法)
  • Tem quatro pessoas na minha família.  同(ブ)
  • 完了

    haverまたはter+過去分詞で、完了の表現ができます。これも、terが原則でhaverはほとんど用いません。terを活用させることで、現在完了、過去完了、過去未来完了など時制にあわせた表現ができます。

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動詞の活用

ポルトガル語では、他のロマンス諸語と同様に、主語の人称・話法・時制に応じて、動詞の活用が起こります。常用動詞語彙約8千語のうち、約6千語が3通りの規則活用のいずれかに相当し、約2千語が80通り強の不規則活用のいずれかに沿った変化をします。詳細は別項で

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再帰代名詞と再帰動詞

ある動作・行為の主語となるものと目的語になるものが同一である場合、即ち、行為が自分に帰ってくる場合に、目的格代名詞には専用の形が用いられます。英語の〜self, 〜selvesに似たもの(複数の場合はeach otherのような意味の場合もある)で、再帰代名詞と呼びます。再帰代名詞をともなって、自分に帰ってくる行為を表す動詞を再帰動詞と呼びます。再帰動詞は再帰代名詞をともなうこと以外に一般の動詞と違いはなく、同じように主語の人称と時制にあわせて活用します。詳細は別項で

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最近の更新:

<PVI 更新> ポルトガル語動詞活用確認ワークシート(エクセル版)をアップデート(活用の登録漏れ修正)しました。 2006/11/15

< ラジオ局 > ポルトガル語のサンプルということで、ネット放送のリンクを集めはじめました。 2005/6/8

< Cafezinho > ブラジル人、なにかというと、「コーヒー飲みに」出かけます、そのココロを考察したコラムを対訳つきで(ポルトガル語・トピック)

< 発音・綴り字読みの集中攻略 > ポルトガル語の発音・綴り字読み関係のまとめコーナーを集中工事中(ポルトガル語・発音)

 

 

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